RAG 業務の失敗原因を切り分ける
出典、取り込み、検索、権限、生成の問題を、観測できる証拠で区別します。
失敗した要求から始める
機密情報を除いた質問、利用者の役割、出典の版、検索設定、期待結果を保存します。検索した文書 ID と引用箇所は、最終回答と分けて記録します。共有する調査チケットに認証情報や機密文書を含めないでください。
| 症状 | 最初に確認する証拠 | 想定する修正 |
|---|---|---|
| 古い規則が返る | 出典の版と最後に成功した取り込み | 出典か更新処理を修正 |
| 識別子や表の値がない | 抽出した本文、チャンク境界、メタデータ | 解析か検索方式を修正 |
| 禁止文書が現れる | 呼び出し元の識別とサーバー側フィルター | 他の試験前に権限を修正 |
| 正しい原文だが回答に裏付けがない | プロンプト、生成設定、引用範囲 | 回答生成を制限・変更 |
| 承認された出典が存在しない | 出典一覧とレビュー担当者の判断 | 回答しないか承認資料を追加 |
正しい層を変更する
文書が索引に入っていないなら、モデルを変えても解決しません。正しい箇所を検索できても誤読するなら、検索を固定してプロンプトとモデルを比較します。失敗したサンプルは回帰試験として残します。
更新と削除では、出典の変更から検索可能な状態になるまでの時間を測ります。削除資料が、合意した手順に沿って検索結果とアプリケーションのキャッシュから消えるかを確認します。取り込みジョブの成功表示だけでは十分な証拠になりません。
反例で修正を確認する
元の失敗と、それまで正常だった近い要求を再試験します。権限のない利用者と、資料にない情報への質問を含めます。原因、変更、前後の証拠、残る制約を引き渡します。モデル出力は検証する結果として扱い、検索内部で何が起きたかを説明する診断としては扱いません。
公式参考資料
資料確認日:2026年10月17日。本記事は参考手順であり、記事作成のためのクラウド API 呼び出しは行っていません。